Windows システムへのインストール
PHP Manual

Apache 2.x (Microsoft Windows 用)

このセクションでは、Microsoft Windows 上の Apache 2.x で PHP を使用する場合について説明します。 Apache 1.3.x で PHP を使用する場合 については別に記載されています。

注意:

まず始めに、マニュアルインストールの手順 をお読みください。

注意: Apache 2.2 のサポート

Apache 2.2 を利用している方は、Apache 2.2 用の DLL ファイルの名前が php5apache2.dll ではなく php5apache2_2.dll であることに注意しましょう。 このファイルは PHP 5.2.0 以降にしか含まれません。 » http://snaps.php.net/ も参照ください。

» Apache ドキュメンテーション を参照し、Apache 2.x サーバーの基本を理解しておくことを強く推奨します。 また、以下の解説を読む前に、Apache 2.x に関する » Windows 固有の情報 についても参照するとよいでしょう。

Apache 2.x は、サーバープラットフォーム用の Windows、 つまり Windows NT 4.0, Windows 2000, Windows XP および Windows 7 で動作するように設計されています。Apache 2.x は Windows 9x でもそれなりに動作しますが、サポートは不完全です。 また、一部うまく動作しない機能もあります。 この問題の解決策はありません。

最新の » Apache 2.x と、 対応するバージョンの PHP をダウンロードしてください。 マニュアルインストールの手順 を実施したら、引き続き以下のとおり PHP と Apache の設定を行ってください。

PHP を Windows 上の Apache 2.x で動かすには三通りの方法があります。 PHP をハンドラとして動かす方法、CGI として動かす方法、そして FastCGI で動かす方法です。

注意: Windows 上で Apache 設定ファイルにパスの値を追加する際、例えば c:\directory\file.ext に含まれるすべてのバックスラッシュは c:/directory/file.ext のように前向きスラッシュに変換する必要があります。 また、ディレクトリを表す際には最後にスラッシュをつけなければなりません。

Apache ハンドラとしてのインストール

以下の行を Apache 設定ファイル httpd.conf に追加して Apache 2.x 用の PHP モジュールを読み込まなければなりません。

例1 PHP を Apache 2.x ハンドラとして使う設定

# 
LoadModule php5_module "c:/php/php5apache2.dll"
AddHandler application/x-httpd-php .php

# php.ini へのパスを設定します
PHPIniDir "C:/php"

注意: 上の例の C:/php/ は実際のパスにあわせて修正してください。 LoadModule ディレクティブで php5apache2.dllphp5apache2_2.dll のどちらを使うのかに注意し、 指定したファイルが実際にその場所にあるかどうかを忘れずに確認しましょう。

上の設定は、拡張子 .php を含むすべてのファイルを PHP で処理するようにします。 たとえそれ以外の拡張子が含まれていたとしてもです。たとえば example.php.txt という名前のファイルも PHP ハンドラが処理します。ファイル名の 最後が .php であるものだけを処理させたい場合は、次のように設定します。

<FilesMatch \.php$>
      SetHandler application/x-httpd-php
 </FilesMatch>

CGI としての PHP の実行

» Apache CGI ドキュメント を読み、Apache 上の CGI について理解しておきましょう。

PHP を CGI として実行するには、ScriptAlias ディレクティブで CGI ディレクトリとして指定した場所に php-cgi ファイルを置かなければなりません。

さらに、PHP ファイルに #! の行を追加して PHP バイナリの場所を指定しなければなりません。

例2 PHP を Apache 2.x 上で CGI として動かす例

#!C:/php/php.exe
<?php
  phpinfo();
?>

警告

CGI モードで公開したサーバーは、いくつかの脆弱性の標的となる可能性があります。 これらの攻撃からサーバーを守る方法については、 CGI セキュリティ のセクションを参照してください。

PHP を FastCGI で実行する

PHP を FastCGI で動かすのには、CGI として動かすのにくらべると多くの利点があります。 設定方法は単純明快です。

まず mod_fcgid を » http://httpd.apache.org/mod_fcgid/ から取得します。Win32 用のバイナリがこのサイトからダウンロードできます。 そして、説明に従ってモジュールをインストールしましょう。

次にウェブサーバーを以下のように設定します。 パスの部分は適切に変更し、インストールするシステム上の環境にあわせましょう。

例3 PHP を FastCGI として動かす Apache の設定

LoadModule fcgid_module modules/mod_fcgid.so  

# Where is your php.ini file?
FcgidInitialEnv PHPRC        "c:/php" 

AddHandler fcgid-script .php  
FcgidWrapper "c:/php/php-cgi.exe" .php  
これで、拡張子 .php のファイルは PHP FastCGI ラッパーが処理するようになります。


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